近頃読んだ本

近頃読んだ本。

「将軍の子」 佐藤巌太郎
二代目将軍秀忠から認知してもらえなかった子が周囲の人によって助けられ、成長してのちは徳川家を支えていく人になった保科正之を周囲の人の目から描いている。

「教場0」 長岡弘樹
教場シリーズのスピンオフというか、そもそも警察学校の教官になる前の話。

「血縁」 長岡弘樹
短編ばかりなのだが読解力がないせいか、さっと読んでは分からない部分があった。

「八本目の槍」 今村翔吾
豊臣秀吉の家来たちで、賤ケ岳七本槍とうたわれる彼らから見た話。連作短編。八本目の槍は石田三成だという事。

「夢見る帝国図書館」 中島京子
日本初の図書館の誕生から紆余曲折を経てきたいわゆる帝国図書館の様子やそこへ通い詰めた文人などの様子を描く。
福沢諭吉の意見に基づいて建てられ明治維新以来何度も名前を変え、変遷したものの唯一最大の国立図書館であった上野の図書館は国立国会図書館にその役割をゆずり、その支部図書館となった。

一方、現代の話で、作家になりつつある私が出会った老齢の女性「喜和子」さんの過去とか謎を探して歩く。

樋口一葉に関するところが非常に面白かった。
樋口は金と本が人生の二大テーマだった。それは図書館も全くの同じで常に資金源に泣かされた歴史だった。
そして恋。夏子は半井桃水に恋をする。図書館は夏子に恋をする。
彼女の書く小説が好きで好きでたまらなかった。
死後出版された本を次から次へと愛した。全部愛した。
図書館には鴎外も漱石も露伴も来た。
徳富蘆花も島崎藤村も通い、田山花袋も日参した。
けれども、誰が何と言おうと、図書館が最も愛したのは、この肩こりで近眼の金の苦労が絶えなかった女流作家であるに違いない。


図書館は誰にでも扉を開く。
夢見るものたちの楽園。
真理がわれらを自由にするところ。


という訳で近頃読んだ本の一番は「夢見る帝国図書館」である。
夢見る国会図書館


玉ねぎ少しだけ発芽
neko
Posted byneko

Comments 4

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いもこ  

おはようございます。

色々なジャンルの本を数多くお読みで、感心しています。

玉ねぎ、芽出しされて1からの栽培ですね。
凄ーい・・・の一言です。
応援してます。

2019/10/05 (Sat) 07:25
neko

neko  

To いもこさん

まさに乱読という様子です。
今日は朝井まかてさん「落花狼藉」を借りに行って来ます。(期待大です)

玉ねぎ、たとえ少しでも自分の苗を植えれたら嬉しいと思っています。(大抵駄目でしょう)

2019/10/05 (Sat) 08:22

まめ子  

きょうの内容は本を愛し図書館を愛しているnekoさんにしか書けないものだと思いました。

何を差し置いても本、じゃなくあらゆる方面に目を向けてとりくんでいられることが良くわかります。

これじゃボケも近寄りにくいですね。

2019/10/05 (Sat) 09:45
neko

neko  

自分でもおかしいくらいに本が(小説が)すきです。
こんなことで喜びを味わえるのは何て安価な女でしょう。

2019/10/05 (Sat) 17:41