「戦場のピアニスト」

「戦場のピアニスト」なる本を借りてきてあった。

WS000296.jpg雷と雨のふる一日を転がって読んだ。

数年前に、この題名の映画があったのは記憶しているが、同名の本が出ているとは知らなかった。
よくある、ホロコースト物で本も映画本(ストーリーを追う)だと思っていたら、大違い。

ポーランドで放送局のピアニストをしていた筆者が、ドイツ侵攻・ユダヤ人迫害ワルシャワで隠れ暮らした5年間のノンフィクションである。

そしてすごいのが、この本は1946年、戦争が終わってすぐに「ある都市の死」という題で出版されたことである。
しかし、ソ連の元ではすぐに絶版とされ、1960年頃復刊されようとしたが、今度はポーランド政府そのものが出版させなかったそうだ。

イギリスで1999年に出版され、ようやく世界の人の目にとめられ、邦訳もされたのである。

映画はやはり、ユダヤ系ポーランド人のロマン・ポランスキー監督(何かと話題のある)が撮り、あちこちで賞をとったそうである。
テレビではやらないだろうか。やったら絶対に観ようと思う。

本はセンチメンタルに書かれてなくて、まるで映画のワンショットをみてるようだ。

   筆者はこちらの建物から向かいの建物を見ている。
   わけは分からないけどドイツ人がその建物へ。
   向かいの部屋の一同が揃って座っている部屋へ入って、「立て!」と命令する。
   皆はすぐに従うが、老人が椅子にすがって立とうとするが出来ない。
   もう一度「立て!」と言われるが、やはり立てない。
   部下が椅子ごと老人を持ち上げ、窓から放り投げる。
   筆者は座って落ちていく老人と椅子の壊れる音、人体のぶつかる音を聞いた。

こんなような有様が、淡々と書かれる。

戦争も最後のほうに、ドイツの軍人が食料や着る物をこっそり運んでくれたので、生き延びられたとも。
筆者のウワディスワフ・シュピルマンさんは演奏旅行で助けてくれたドイツ人の家族と会ったそうである。

本を読んでいてイメージがわいて来る。久しぶりに堪能した。



neko
Posted byneko

Comments 4

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mimio  

こんばんはぁ^^

戦場のピアニスト!これ気になってるんですけど
まだ いまだにみてません^^;
そして nekoさんのブログをみて 今思い出しました。
こんど 買ってこよう~~と☆

2008/07/30 (Wed) 18:25

neko  

mimioさん

本は淡々と書かれてますが、映画は監督がポランスキーなので凄惨な画像になってないかが心配です。

2008/07/30 (Wed) 20:09

みっち  

映画を観ました。それほど悲惨な映像ではなかったように記憶しておりますが定かではありません。
何年前に観たのかも不明ですが、いかにもヨーロッパという建物が次々に破壊され、主人公が生き抜くために知恵を絞って息を殺して生活しているところを覚えています。
活字を読むとまた違う世界が広がりそうですね。

2008/07/30 (Wed) 23:34

neko  

みっちさん

映画を観られたのですね。
機会が巡って来る事を願ってます。

三谷幸喜「ザ・マジカルアワー」は観られましたか?

2008/07/31 (Thu) 06:51