壮絶な戦いを終えて

10年の長きにわたり闘病を続けていた甥が力尽きた。

父親が亡くなり(こちらも10年の闘病だった)、自分の家を建築した後に発病した。
脂肪肉腫、それも悪性の物で、腹腔内の大きくなった肉腫を手術で取り去る事を何度も繰り返した。
つてを頼ってあちこちの医者を訪ね歩き最終的には熱海のお医者さんを頼っていた。

姉に(本人の)付き添ってもらって車椅子で訊ねたその先生もあまりの病状に「病院を紹介するから入院しなさい」と家の近くの二つの病院を指示された。
姉(姪)が先生方と面会した結果、市民病院の緩和ケアへ入院した。
その頃は手足はパンパンにむくんで一人では身動きできなかったそうである。

本人が他人には見られたくないというので、どんな具合だろうの見舞いも廊下からこっそりとのぞき見しただけだった。

「万が一があっても本人の希望で家うちだけでおくりたいので知らせない」と姉が言った。
いくらなんでもと思ったが、「それはあんまりだろう」と言いたいのをぐっとこらえた。

「危ない」と知ってから20日あまり頑張ったらしい。

初七日を済ませたと電話があったので二人でお参りさせてもらいに行ってきた。

とてもいい写真が飾ってあった。
目は前方を見据え、口をぐっと結んで「頑張るぞ!」という気概があふれた写真だった。

姉は82歳。54歳の息子を送り出さなければならなかった心情を考えると言葉もない。

姉は2時間、入院中の事や最後の時のことなどを堰を切ったように話してくれた。

「また来るでね」と辞したが、本当に何度も足を運びたいと思った。


記事は書いてあったが、四七日が過ぎてやっとアップした。
neko
Posted byneko

Comments 10

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Carlos  

No title

おはようございます
甥っ子さんが亡くなられたんですか~
身内が亡くなるのって、辛いですよね。
10年も頑張ったんですか~

ご冥福をお祈りいたします。

2016/10/02 (Sun) 08:05

なべちゃん  

甥御さんの死

nekoさん 辛かっただしょうね

それにしても私の甥や姪は・・・まだ若くて実感がわきませんが先にはそんなことがあるかも・・・

逆縁のお姉さんはさぞ辛かったことでしょうね

ご冥福をお祈りします



2016/10/02 (Sun) 08:06

neko  

Re: No title

Carlos さん おはようございます。

> ご冥福をお祈りいたします。

ありがとうございます。

neko  

Re: 甥御さんの死

なべちゃん おはようございます。

> 逆縁のお姉さんはさぞ辛かったことでしょうね
> ご冥福をお祈りします

今までは闘病の息子の事しか考えていなかったのが、これからの自分たちの事を考えるとまた悩ましい事がいっぱいあります。(義兄は10年前に亡くなっています)

toto  

2人の壮絶な戦いを終えて

44歳という若さで、命と日々対峙しなければならなかった甥御さん。
それをなすすべもなく見なければなかった姉さん(お母さん)。

何故自分がという歯がゆい思い。
頑張っても治癒しない病魔。

82歳で、息子さんを見送らなければならなかったお母様の10年に渡る 心情はどんなに大変だったっ事だろうと・・・。

ご冥福をお祈りいたします。

2016/10/02 (Sun) 09:16

neko  

Re: 2人の壮絶な戦いを終えて

totoさん こんにちは。

> 82歳で、息子さんを見送らなければならなかったお母様の10年に渡る 心情はどんなに大変だったっ事だろうと・・・。

病名が分かった頃は本人もまだまだ希望を持っていました。
最後の一年くらいは、一人では歩けないのに車椅子で自宅で生活していました。
最後の最後に入院して緩和ケアで世話になりました。

>
> ご冥福をお祈りいたします。

ありがとうございます。

まめ子  

重たい課題です。

10年も闘病して治ればいいのですけれどもその挙句が死とはね。

自分はいったいどの道を選べばいいのか考えさせられます。

とはいっても何もしないでいいのかと。

難しい病気だといっそう悩ましいです。

動けるうちに死にたいと。こんなことを思ってしまいます。

>記事は書いてあったが、四七日が過ぎてやっとアップした。

いつかほかのことで電話した時、不幸があってね、出かけるからと慌てて見える様子だったのはこのことだったのかと推察しています。

お姉さんのところに時々行ってあげてください。

月並みですがご冥福をお祈りいたします。





2016/10/02 (Sun) 15:45

neko  

Re: 死

まめこさん こんにちは。

突然の死も悲しいですが、長い闘病の末の死も辛いものですよね。

自分の身に置き換えて息子が直らない病になったらどうしたらいいのだろうと思ってしまいます。

ありがとうございます。

いもこ  

重たい死

今晩は 確かに投稿したはずのコメントがない・・・

nekoさんのところを訪問して、このようなブログにお目にかかるとは夢夢思ってもいませんでした。

看病する暇もなく別れることもつらいですが、10年間看病されての別れこれも本当につらかったことだと想像致します。

何も申し上げられないですが、どうぞお姉さんの力になって上げて下さい。

ご冥福をお祈り申し上げます。

2016/10/02 (Sun) 19:31

neko  

Re: 重たい死

いもこさん ありがとうございます。

投稿するのはやめようかどうしようかと迷っていました。
大分時が経って記憶にとどめておくのもいいかなあと投稿しました。