直木賞作品二冊

今年の1月に発表された直木賞は青山文平 「つまをめとらば」だった。
予約するつもりが間違えて「鬼はもとより」を借りて読んでそれが直木賞だと思っていた。

改めて予約した本が来て読んだ。
短編が6編だが表題の作品より「乳付」というのが印象に残った。

家格の違う家へ望まれて嫁ぎ、子を産んだが産後が思わしくなく授乳が出来無かった嫁。
「お乳は心配いりませんよ、遠縁の妻女に乳を貰っています。
すでに四人の子を育てているので赤子の扱いは心得ています」と姑に言われる。
その相手と初めて顔を合わせると美しい妻女であった。

赤ん坊を取られたように感じ嫉妬をするのであるが、その妻女が自分の産んだ子を亡くしているのにも係わらず、他人の子供に乳をくれる行為を目にして嫁は気持ちがほぐれ、旦那様にも正直にそういう気持ちであったことを打ち明ける。
格下の家から嫁いだ娘のところへ実家の父親が釣った魚を持参し、調理までして置いてゆく。
「初めて乳を含ませてもうまく吸い付いてくれないのに、貰い乳の方はすんなり乳を吸う」
嫉妬の心が沸く様がよくわかった。

短編ドラマを見ているような一遍だった。
つまをめとらば


もう一つの直木賞作品は朝井まかて 『恋歌(レンカ)」』である。

どうしてこの本を手に取ったのか、よく覚えていない。
中島歌子が開いた 歌塾「萩の舎」とか水戸藩の内輪の争いとかなじみがないせいかよくわからなかった。

恋歌を斜めに読んだあとは、守り人シリーズの「天と地の守り人 第三部」へと突入する。
これはおなじみだし、大きな字だし、さっと読めそうである。
土曜日が返却日である。


前日投稿ミスをして一挙に二つも公開してしまった。
ちょっと恥ずかしい気持ちなのでさつまいも編はもう一日伸ばすことしした。
コメントまで書いてくださった方、ゴメンナサイ。

neko
Posted byneko

Comments 6

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Carlos  

No title

おはようございます。

私が子供のころも、貰い乳というのはありました。
乳が出ない母親が、同じころに産んだ他人の母親の乳をもらって飲むことが・・・・
乳を飲ませる方の家は貧乏で、なにがしかの施しを貰っていたようです。

2016/06/09 (Thu) 07:43

まめ子  

どれだけ読むの

あれもこれもこれもあれもいっぱいしなくっちゃならないのにどれだけ読むのー?いつ読むのー?

感心しぱなっしです。留まる処を知りませんね。


ひとりごと
処で楕円はどうやって回すのでしたっけ?

ひと言では言えませんね。

2016/06/09 (Thu) 07:56

neko  

Re: No title

Carlos さん おはようございます。

> 私が子供のころも、貰い乳というのはありました。
> 乳が出ない母親が、同じころに産んだ他人の母親の乳をもらって飲むことが・・・・
> 乳を飲ませる方の家は貧乏で、なにがしかの施しを貰っていたようです。

なるほどね。
乳をあげる報酬を少しは頂戴したというのはわからないではありません。
テレビドラマでは男が乳飲み子を抱えて乳をくれる人を探して回るというシーンもありますね。



neko  

Re: どれだけ読むの

まめ子さん おはようございます。

朝早くから訪問いただきありがとうございます。

> ひとりごと
> 処で楕円はどうやって回すのでしたっけ?

え?
三角と同じように30度回転と60度回転を作って回したと思います。
(もうあやふやな答えになってしまいました。記憶喪失です)

いもこ  

読書力

nekoさんの読書力にはいつも感心しています。

『つまをめとらば』読まずして、あらかたのあらすじが解ったような、そんな気がしています。

でもこの本読んでみたいですね。

2016/06/09 (Thu) 09:56

neko  

Re: 読書力

いもこさん こんにちは。

> 『つまをめとらば』読まずして、あらかたのあらすじが解ったような、そんな気がしています。
> でもこの本読んでみたいですね。

あらすじを書きすぎですかねえ。
「乳付」という言葉は知りませんでしたが、初めて母親になって自分の子に乳が飲ませられないという女の心の動きがよく分かり、丸を付けました。