「長いお別れ」 中島京子

あっという間に読んだ中島京子の今年出版された「長いお別れ」。

元教師・校長・図書館長など務めたお父さんが同窓会に出かけたけどたどり着けなかったことからお母さんが病院へ行きアルツハイマー型認知症だといわれる。

悲壮感ただよう小説ではない。
1話目。認知症だといわれてから3年目の話。
GPS機能の付いた携帯電話を3人の娘からプレゼントされた両親。
お父さんはちゃんとポケットに入れて外出するけど帰りが遅い。
お母さんがパニックになってお父さんのいる場所を探す。
お父さんが駅前から動いていない。

お父さんは「一緒にメリーゴーランドへ乗ってください」と頼まれ(小さい子は父兄と一緒でないと木馬には載せて貰えないという話が一番最初にかかれている)姉妹の下の子をぎゅっと抱えてメリーゴーランドで回る。
題名は忘れてしまったがメロディーが口をついて出てきた。
この日何十回目かの振動をしているGPS機能付き携帯電話をポケットに入れたまま、幼い娘たちと木馬に乗ってくるくると回り続けた。

こんな書き方をされている。

全8話で発病して10年経ち老老介護の奥さんが入院して手術する事態になる。
お父さんも発熱して救急車で入院する。
同じ病院だったのでお母さんがお父さんの部屋へ行きカーテンを開けたらお母さんの顔を認めたらぱっと笑顔を作り、敬礼のしぐさををして挨拶をした。
などのところでは読んでいて涙があふれる。

娘たちによる施設探しとか最後をどう迎えるかとか切実な問題を、暗い話としてでなくでも現実の話として身につまされる。

この病気は少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから「長いお別れ」と呼ぶそうな。

ここでやっとこの本の題名に納得がいったのだった。
長いお別れ

neko
Posted byneko

Comments 8

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Carlos  

No title

おはようございまう。
にんちしょうね~
明日は我が身かもしれません。

2015/12/11 (Fri) 08:25

みよ  

「長いお別れ」

ココだけ読んでいても目がウルルンとしてきます。

私は短いお別れを望みます。

思い通りに行きますかどうか?

久しぶりいこの本読んでみたいと思いました。

2015/12/11 (Fri) 09:33

いもこ  

認知症

認知症にはかかりたくないと思っていても、こればかりは分かりません。

>娘たちによる施設探しとか最後をどう迎えるかとか切実な問題を、暗い話としてでなくでも現実の話として身につまされる。<

簡単に施設が見つかり入れる人は一握りと思われ、もし自分がこんな風になったらどうしよう・・・

周りに多大な迷惑はかけられないし、元気なうちに家族でよく話し合っておかなくてはと思いましたが、そんな話し合い出来るだろうか?

病気になった時、延命治療は要りませんと云うのとは訳が違いますものね。

2015/12/11 (Fri) 09:35

neko  

Re: No title

Carlosさん おはようございます。

台風並みの天気で朝を迎えました。

> 明日は我が身かもしれません。

「認知症、なってしまえば怖くない」
と思いましょう。

neko  

Re: 「長いお別れ」

みよさん おはようございます。

この本でビブリオバトル出場しましょうか?
というくらいお勧めです。

隣町の図書館へ予約しておいて下さい。
13日の日曜日午後に返却します。

neko  

Re: 認知症

いもこさん すごい天気でしたね。

認知症とか考えると不安になります。
しかし、事前に何かできるということはあまりないのではないでしょうか。

わからなくなる前にエンディングノートで自分の意思を示すくらいかと思います。
そうは言っても、エンディングノートだけは買ってきておいてありますが、何の準備もしていません。

ヒロちゃん7  

こんばんは


図書館に戻しました 途中まで読んで
私は ちんぴらが喧嘩ばっかりしてるお話は
好きではありません
それも どこかのアジア系のお国の方
とうとう よう 読みきりませんでした

2015/12/11 (Fri) 20:22

neko  

Re: こんばんは

ヒロちゃん7さん おはようございます。

> 流

途中でやめにしましたか。
東山さんのおじいさんのお話とか。台湾ですよね。

感想をお聞きしてもやはり読んでみたいです。
一人待ちみたいですからお正月ごろには借りれると思います。



> 図書館に戻しました 途中まで読んで
> 私は ちんぴらが喧嘩ばっかりしてるお話は
> 好きではありません
> それも どこかのアジア系のお国の方
> とうとう よう 読みきりませんでした