「自転車ぎこぎこ」

自転車愛好者の自分としては、題名が面白そうで借りた本が伊藤礼著「自転車ぎこぎこ」

いやあ、笑ったね。頷いたね。

大学の先生が定年間近から自転車に乗り始め、今や70代も後半になろうというのに友人や元教え子などと全国を駆け巡る。
色々な場面に合わせた自転車がずらり。
     先生と自転車

短いエッセーも面白いけど、お泊まりしながらの自転車旅行(輪行とでも言うのだろうか)が秀逸である。

近場で一日走るのは電車などを活用し、興味のある場所から自転車で走る。

遠くへ行くには飛行機で運んだり、スタート地点まで宅配便で送ったり、帰りに新幹線などに乗る前に畳んで自宅へ配送したりもされる。(そういえば那覇空港で自転車を畳んでいる光景を見たことがある)
ヘリオスSLたたむ

房州・甲州・山陰とあったがやはり自分の知っている場所が一段と面白かった。

新人歓迎自転車旅行が企画され、その特徴を出す為に新人さんに「食べ物は何が好きか?」と訊ね「タコです」との答えから設定された。

「早春遠州三河自転車膝栗毛」と題して豊橋→伊良湖→篠島→内海→常滑→名古屋である。

タコといえば篠島(自分もつい最近行って来たばかりだ)だと豊橋からスタートして渥美半島を伊良湖へ。
船で篠島へ渡る。
この船は自転車を解体しなければならない。篠島へ着いたらまた組み立てなければならない。
それが面倒で、彼らはフェリーで知多半島の師崎へ渡り、そこからもう一度フェリーに乗り篠島へ渡るというなまくらもしている。
フェリーに乗る前に篠島の民宿へ電話して今夜の宿を探す。
値段と共に確認されたのが「タコは出ますか?」であった。

こんな調子で大笑いやクスクス笑いをしながら読ませて貰った楽しい本であった。

追記

『幅の狭い500メートルもある坂道を登っていた先生は300m位来た所でチラッと後ろを見ると、ご婦人がパラソルを差して登って来られる。
ご婦人だし片手運転だし、坂を登りきるまで避けなくても大丈夫だろうとたかを括っていたら、すぐ近くで気配がするので振り返ると間近にくだんのご婦人が迫ってきている。
驚いて避けて、よく見たら電動アシスト自転車で日傘はハンドルに取り付けてあった・・・』

これを読んで、自分の体験と光景がダブって見えた。
長い橋を高校生の後から渡って行った時、彼はお尻を上げて懸命に登るのに、自分は電気に手伝って貰って悠々と登り、彼に追いついてしまった。
その時、若い彼が周章狼狽という感じでもっと頑張ってペダルを踏んだ事を思い出してしまった。
(意地悪ばあさんではないので、彼を追い越す事はしなかった)


「こぐこぐ自転車」というのが前に出版されているらしい。

尚、著者は伊藤整氏の次男で「チャタレイ夫人の恋人」で裁判にかけられた整氏の削除部分を完訳して出版もされているのですと。
ヘーそうですか。立派な先生なのですね。



neko
Posted byneko

Comments 2

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熊  

こんばんは~

こんばんは~

豊橋は熊の住んでいる所
篠島には行ったことはありますが当然フエリー

自転車ね~一度挑戦してみようかな~

今年の9月でフエリー航路が無くなりそう
存続しょうと署名運動してましたね

2010/06/23 (Wed) 18:45

neko  

熊さん こんばんは。

豊橋からです篠島は伊良湖経由ですね。

名鉄さんもあちこち縮小に大わらわですが、あった物が無くなると本当に不便です。

2010/06/23 (Wed) 19:56